プロトリマーが教える!犬のブラッシングのコツ!

プロトリマーが教える!犬のブラッシングのコツ!

はじめまして!
Dog Salon & Hotel LUCIANNA(ルチアーナ)の今村です。

ルチアーナでは、皆さまがご自宅でもわんちゃんを正しくケアできるよう情報発信を行っております。
少しでもお役に立てれば幸いです♪

今回は、お家でワンちゃんのお手入れをしたいけどブラッシングのやり方がわからない、そもそもブラッシングを家でやらないといけないの?

などの思われる方の為に、お答えします!

目次

ブラッシングの重要性

ブラッシングをお家でやることの重要性には大きく3つの目的があります。

外見を整える

ブラシをすることはまず、「抜け毛やもつれ、毛玉を取り除き、被毛を整える。」という基本的な目的があり、これは本当にそのままで、ブラッシングをすることで外見を綺麗に保つことができます。

体調を管理する

そしてここからがあまり意識されていない目的になりますがブラッシングをすることで、皮膚炎の原因になる汚れや花粉、ノミダニを落とし蓄積を防ぐこと、無駄な毛を除去することで通気性が良くなり新陳代謝を良くする効果があります。

そして、ワンちゃんの体を隅々まで見ることが出来るので、怪我をしていないか、何かできものが出来てないかなどに気づくこともできます。

飼い主とのコミュニケーションをとる

ブラッシングの時間が飼い主様とのスキンシップになり、ワンちゃんとのコミュニケーションを取る時間になります。

これに慣れたワンちゃんにはリラックスできる時間にもなります。

こうすることで良い関係性が出来上がり、その他の事にも良い影響が生まれます。

タイミングと頻度

その子のお肌の状態などによっても多少変わりますが、
基本的にどんなワンちゃんでも一日1回してあげるのが、理想的です♪

しかし、仕事で忙しい方や、ブラッシングに慣れていないワンちゃんだとなかなか難しい方もいると思います。

そんな方も最低限の頻度はするよう心がけてあげて下さい。

毛が伸びる犬種

毛が伸びるカットが必要な犬種では最低でも週に2~3回はやってあげて下さい。

毛の長い犬は絡まり、もつれる可能性があるので、もしもひどく絡まると短く刈ることにもなりかねません。

抜け毛が出る犬種

抜け毛が抜けて伸び続けない犬種でも、週に1回はしてあげることをお勧めします。

その中でも、ポメラニアンやパピヨン等のモコモコした毛のわんちゃんは、抜け毛が表面に溜まってもつれてしまうことにもなりますし、そうでないワンちゃんでも抜け毛が溜まってお肌に悪影響を及ぼすこともあります。

苦手な子を慣らすコツ

苦手な理由

ブラッシングが苦手な子の主な理由は、

  1. 触られるのが嫌い!
  2. ブラシが嫌い!

です!なので、克服にはブラシに慣れる事と
触られることに慣れるのが重要です!

対処法

  1. 常にスキンシップを取ってあげて、触られるのが楽しい、嬉しいことだと覚えさせましょう♪
    色んな所を触って嫌な場所を無くしてあげて下さい!
  2. いきなりブラシをかけずに初めは遠目でもいいので、寝床のそばに置いてあげて下さい。
    おやつをあげる時に、ブラシの上に置いてあげるのも有効ですよ♪
    最終的にはブラッシングをする時間がワンちゃんにとって、リラックスできる時間になるのを目指して頑張りましょう!

ブラッシングのコツ

それぞれのワンちゃんにどのブラシを使うかについては改めて記事にする予定ですが、今回は基本的に色んな犬種で多用し、もつれをとく為に使うスリッカーブラシの説明になります。

ブラシの持ち方

スリッカーブラシは鉛筆の持ち方で2本の指で挟んで持ち、残りの3本指はピンの下側に沿わせるように添えます。

ブラシの動かし方

スリッカーブラシを動かす時には、基本的に自分の手元から奥につきだすように動かします。

そして、円を描くようにまた手元に戻してくるのを繰り返して、動かします。

ラバーブラシや抜け毛ブラシは毛並みに沿ってといてあげると、抜け毛が抜けていきます。

皮膚を張る

ブラシをかける時は、ブラシと反対の手でブラシをかけているのと反対方向にしっかりと犬の皮膚を張ってあげましょう。

ブラシの引っかかりで皮膚も引っ張られていると、毛をといているようで、ただ引っ張るだけになってしまいます。

なので、皮膚の弛みを無くし、しっかり張ってあげることで、毛にブラシが通り、とくことが出来ます。

注意すること

毛をとく時には必ず毛先から少しずつ解きほぐして、最終的に根元まで通すようにしてください。

最初から根元に通しても毛を引っ張ってちぎるだけになるので、ワンちゃんが痛い思いをします。

一気に多くの毛をとこうとせず、少量ずつといていきましょう。

とけた後は、いろんな場所に飛ばずにとけた場所から少しズラして、とくのを繰り返して、ときムラがないようにしましょう。

無理はせずプロに任せても良し

最後にどうしてもブラッシングが嫌いで、逃げてしまう子や、怒ってしまう子の場合は無理をせず、プロのトリマーさんに任せて下さい。

そこで無理に押さえつけて、といたりすると余計に嫌がりになり、ヒドいと噛み犬になってトリマーでさえ、させてくれない凶暴な子になりかねません。

世の中の嫌がりの大半は過去のトラウマから嫌がる子が多いので、良かれと思っていてもワンちゃんにトラウマを植え付けてしまうかもしれないので、注意してください。

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